若い人にも急増中の顎関節症
~耳鳴りや肩こりなどの症状も~

顎関節症とは、噛み合わせの癖やストレスなどが原因で顎関節に不具合が生じてしまう疾患です。
口を開けたり閉じたりするときに「カクカク」という音が鳴ったり、
口を大きく開けづらいなどの症状が出たりしている場合には、顎関節症が疑われます。
症状が悪化すると耳鳴りや頭痛、肩こりといった全身症状にもつながるため、なるべく早めにご相談ください。

顎関節症

どんな病気?

・食べ物を噛んだ時にこめかみや耳の付け根が痛む
・食事中にアゴがカクカク鳴って、食べづらい
・口を開けようとしたら、突然開かなくなった
・以前から痛みや音はしていたが、最近ギシギシという音がしてきた
・会話をしているとアゴがだるくなる
口を思いっきり開けて、指が縦に3本入れば問題ありませんが、入らない場合や、 口を開閉したときにガクッと音がする、または、噛むとこめかみが痛い場合は、「顎関節科」を受診しましょう。

原因

ほとんどの場合は、生活習慣による「態癖」が原因です。
ストレス・噛み合わせ・顎の形・姿勢・体骨格などの複数の要因が重なることで、顎関節や咀嚼筋に慢性的に負荷がかかることで発症します。

治療法

当院では、スプリント療法を採用しています。タイプ別すべての型の顎関節症に適応しています。
「スプリント」と呼ばれるマウスピースを口の中に装着することで、顎関節や咀嚼筋の負担を軽減し、歯ぎしりやくいしばりの予防になります。基本的に、2~3ヶ月の間、就寝時に使用します。
「スプリント」は、歯列のかたどりをした後、厚さ1~2mmの透明な樹脂で作製し、運動療法や薬物療法と併用し治療していきます。